(産地の声)vol.1246 <トウモロコシが美味しい!> 2016.6.15
トウモロコシの季節になりました。おかげさま農場の直売所「かざぐるま」で今の一番人気です。
トウモロコシは虫がつきやすい。一番の害虫がニカメイチュウ(=通称芯食い虫)なのですがこれが7月になると大繁殖します。ちょうど雄花が出始めトウモロコシの鞘が育ち雌花=毛がふさふさになる頃に卵が産み付けられます。
そうすると卵から孵った虫が先っぽの方から侵入したりモロコシの真横から食い始めたりで虫が活躍するのです。虫たちにすればちょうどその時期に食べ物が豊富な季節であり、その季節に繁殖活動をする。自然のなせる技です。
そうすると卵から孵った虫が先っぽの方から侵入したりモロコシの真横から食い始めたりで虫が活躍するのです。虫たちにすればちょうどその時期に食べ物が豊富な季節であり、その季節に繁殖活動をする。自然のなせる技です。
虫に限らず、ツバメや雀、ヒバリなどもちょうど今時が繁殖時です。自然の摂理に合わせてエサのあるときに繁殖する個体が生き延びてきました。虫たちの側からすればそれが当然ともいえます。
横道にそれますが、我が家の猫2匹が同時に3匹4匹と子を産んでしまいました。春から夏にかけて季候の良いそして食べ物が豊富なときに繁殖活動をしてます。虫も動物も四季の流れを読んでいるのです。
そこで、一般的には殺虫剤が撒かれます。虫食いになると商品価値がなくなるからです。スーパーに虫食いトウモロコシが並んでも誰も買ってくれません。虫が嫌いと言うこともあるし、虫食いと言うことで嫌われることなのでしょう。
そこで無農薬栽培ではどうするかというと、虫の発生する時期より前に収穫してしまおう!と言うことでハウスやトンネル栽培をして虫の出る前に収穫できるように種まきをしているのです。そうすることによって芯食い虫の発生を見ないですむからです。
そうはいっても新しい問題が出てきます。ハウス栽培だと換気が十分でないことがアブラムシの発生を招きやすいのです。中身は虫食いにならないのですが皮にアブラムシがついて外見が汚らしくなるのです。中身は大丈夫なのですが。
さらにちょっと遅くなるとトンネル栽培ですと後半はトンネルを取ってしまいます。その後今度は動物にやられやすいのです。ハクビシンやカラス、狸などの獣鳥害も深刻な問題です。まだまだ解決すべき課題は多い!
少々農薬があろうがきれいな方がいいのか、少々虫食いがあろうが農薬の心配のない方がいいのか、皆さんはどちらを選びますか。
おかげさま農場・高柳功
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