(産地の声)vol.1256 <台風9号が来襲!> 2016.8.24
台風9号の直撃はこれから刈り取りを待つ稲を倒してしまいました!
田んぼを見回り見渡すとほとんどの田んぼは強風と豪雨で立っていられなくなった
のでしょう。村の田んぼのほとんどが傾いたりベターと寝てしまっています。
まだ熟し足りない稲ですから天気が回復してもすぐには刈れません。倒伏したイ
ネは品質が落ちたり刈りづらいのです。しかも雨続きですから地盤がぬかるみコン
バインが動かなくことが心配です。
畑の方も被害甚大で、ナスやオクラ、ピーマン、シシトウなど根元から倒されて
しまいました。なっているナスも風で傷つけられ販売できるものはなくなってしま
います。当分の間出荷不能となりそうです。場合によっては立ち直れないかも知れ
ません。
これまでは台風が去れば晴れ間が出て天気が回復するのですが、今回は台風
が去っても突発的雨が続き、回復する暇もない天候です。
肥料倉庫として使っていたハウスは被害が免れたを思いきや、風圧で脇腹を押さ
れねじ曲がってしまいました。解体して立て直さなければなりません。また、出荷
用段ボール倉庫は屋根が吹き飛んでしまい段ボールが雨で濡れてしまいました。そ
の隣にある村の出荷場は、トタン屋根が吹き飛んでいます。
そんなこんなで昨日は屋根の修理やらで追われる一日でした。新規就農の石橋君
が来て「畑が水浸しで、池になっちゃってます!」「マルチをしてあったのですが
強風にあおられマルチがはがされてしまいました!」と。
「こんな時はどうにもならんのだよ。じっと待って通り過ぎるのを待つしかない」
と。「そうですよねえ。何をすると言っても出来ないですよねえ。」と彼。
それにしても今回の台風騒動はかってない気象です。関東の真南から台風が発生
するなんてなかったことです。それも9号、10号、11号と3っつもほぼ同時に
発生し、一番遅い11号が早々と北海道に進み、9号が後から追いかけるなんて何
なのでしょう。西から来るのが常道なのに西へ向かう台風なんて聞いたことがない
のですが、今日の予報だと、さらに今度は東へ向きを変え、大きく発達してこちら
関東へ向かうと言うのです。
昔観た映画デイアフタートモローに似た現象です。規模や場所は違いますが、洪
水と干ばつが地球規模で起こる、というのは当たっているように思えます。
おかげさま農場・高柳功
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