(産地の声)vol.1260 <何を言ってるのか?> 2016.9.28
雨の間を縫って稲刈りをしていますが、台風9号の影響でイネが倒れ始めて刈り取りに難儀しています。田んぼを周囲から刈り始めてぐるぐると刈るのが効率よく刈り取る方法ですが、倒れていますので一方通行でないと刈れないのです。しかも低速でないとイネが機械に絡まってしまうのです。
今日は久しぶりに一日稲刈りが出来ましたが、家に帰り天気予報を見たら明日は朝から夕方まで傘マークの連続です!。これでは10月にずれ込むこと必至です。
手伝いに来てくれた今年農業を始めた石橋君との話です。
無農薬栽培を始めて早30年になりますが、世の中はそんなことを深く考えようとはしていないと思えるけど、どうかな。人間も含めて生き物は地球の大自然に生かされている。大学でもそんなことは余り教えないと言う。
自然の恵みがなければ人間は生きられない。自然は人間がいなくとも存在できる。原理原則、モノには順序がある。そんなことも教えない、と言うことのようです。そんな話しから話は飛びます。
永六輔さんが亡くなり、ジャーナリストのむのたけじさんも亡くなりました。それぞれご縁があったのですが、永さんは日本の伝統を大事にされていました。一番記憶に残るのが尺貫法の存続で頑張っていたことです。
日本人は数百年にわたって尺貫法を使っていました。それを法律を使って禁止しました。国際基準を使うことはいい、だが伝統のある尺貫法を使ってはいけないというのはないだろう、と。でお巡りさんに「私尺貫法を使ってますので逮捕してください」と言ってたけど逮捕してくれなかった!」など面白い話でした。
むのさんは最後まで戦争の罪悪を訴えた方でした。新聞紙者としてウソを書き続けなければならなかったことの贖罪から新聞社を辞め、ジャーナリストとして戦争の愚かさ、そして戦争は人間を人間でなくなる状態を作り出すものと百歳を越え亡くなるまで声を上げ続けた方でした。
「この国はどこかおかしいね」「専門家などが良く出てくるけど、人生に専門家なんていないよね」「公開制度があるけど、あの都の公開文書だってほとんどが黒塗りだもの」「福島の原発の東電の公開も同じだよね」「有機認証にしたって化学物質が問題なのに、有機以外は問題にしないというのは何なの?」などと訳の分からない話に飛んでいったのでした。細切れのお茶のみ話です。
おかげさま農場・高柳功
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