(産地の声)Vol.1265 2016.11.2
今月は、大根が欠品、キャベツが小カブがと続いています。市場が品不足で野菜の高
騰が続いていますが当農場も同じく地球の異常気象の影響を受けています。
秋野菜の大根は早いもので8月下旬頃から順番に何回にも分けて種まきします。それが
1回目2回目と蒔いたものが台風に雨にたたかれ消滅!生き残った株も土の湿害と日照不
足で根が傷んで無くなったり、はたまた生き残った株は大量の害虫に食べられると言った
始末です。
キャベツは、虫対策で防虫ネットをかけているのですが、それでも湿害、日照不足は免
れません。全国的影響なのですから。ブロッコリーは株は残っているのですが、葉を食べ
られ葉脈だけが残る株が珍しくありません。白菜も同じく虫に食べられ穴だらけになって
います。
ホウレンソウは比較的虫には食べられないのですが、湿害や日照不足には弱いのです。
でもって3.4人で作っているのですが、全滅したり半作だったりして収穫が安定してい
ません。
低地の場所や日当たりの悪い場所は影響をもろに受けます。排水が良く太陽が朝から晩
までしっかり出るような所は比較的良いのですが、今年ほどの天気の経験はありません。
やりようがない、というのはこういうことを言うのでしょう。「今年のような天気では
どうしようも無いなあ!」「全く!」という会話が何度も交わされています。
じゃが芋やサツマイモ、ゴボウ、里芋など根菜類は比較的被害が少ないのですが、天候
不順なため、見た目は良くとも中が傷んでいたりしているので、要注意です。
これまで何件かのお客さんには迷惑をかけてしまったようです。
9月の悪天候が続いて時には、里芋やゴボウが湿害でとろけたりしたことがありました。
外気が湿度一杯で畑から荷作りまで乾くひまが無かったので水分が抜けず、そこからトロ
ケが入ってしまったのです。
そんな天気もいつかは復活すると思ってきたのですが、中々例年のような天気は戻って
いない、というのが私達の実感です。
太陽が当たり前に除いてくれる天候を望む日々です。
おかげさま農場・髙柳功
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