今年もあと一月

(産地の声)vol.1269      <今年もあと一月>     2016.11.30

 今夜は酔っています。地区の民生委員になって任期を終える最終日なのです。

で、最後の日なので慰労会を、とお互いの苦労や経験など語り合ったのでした。 

 旧大栄町、今は成田市に合併されましたが、地区ごと(旧大栄町内)のメンバ

ーだけで集まっての会なのでした。成田市は人口13万人で民生委員は180人

もいる。民生委員は持ち場があって、地域の150~200戸くらいが受け持ち

となります。ムラを歩き回って生活保護や介護の相談、児童の教育支援、独居老

人の見回りや援護などが勤めなのですが、田舎は人的つながりがあるので案外心

配するほどのことは少なかったです。

 そんな訳で、最初に苦労話と書きましたが、苦労することはそれほどでもあり

ませんでした。旧大栄町で唯一残っている老舗の割烹旅館での慰労会。今日11

月30日が任期最終日なので、任期いっぱい勤めての会でした。

 田舎は、家と家とが離れています。都会から来た人が訪ねてきて「隣のうち

だ!」と言われたが「隣にうちがない」と慌てたりする。家と家との間に広い畑

があるので隣と言っても数10メートル離れていたりします。隣を見ても「何も

ない」ので戸惑う訳です。元々の人は分かっているので迷いません。

 うだうだと酔い話をしていますが明日はレタスの植え付けがあります。1ヶ月

前に種まきした苗が植え付けを待っています。最後だからと2次会まで付き合っ

ていましたが、明日があるので連れ合いに電話をかけて迎えに来てもらいました。

 そしてこれを書いているのですが、いい加減にアルコールが回ってまとまらな

い。皆さんには大変申し訳ないと思います。

 暦は12月に限りなく迫っています。我が家の12月は、三浦大根の出荷と、

落花生の加工(煎りと計量と袋詰め)が仕事なのです。

 今年の秋は天候不順で、ほうれん草や小松菜などの葉ものが時期によって、大

根、白菜なども日照不足と湿気での根腐れなどであったりなかったり、ブロッコ

リーなども虫食いで遅れ、11月には出荷できませんでした。

 なんとか持ち直しているものもありますが厳しい秋冬です。「食は命」を標榜

する当農場ですから出来るだけの頑張りをしなければ、と思っています。

 今年もあと1ヶ月、世の中が大きく変動する様相がありますが、食べなければ

命の継続はありません。肝に銘じながら年を越えたい、と思っています。

                        おかげさま農場・高柳功