(産地の声)vol.1286 <春は大忙し> 2017.4.6
おかげさま農場の片岡です。高柳場長は稲の種籾蒔きで今朝も忙しく過ごしています。
今の時期は端境期(はざかいき)といって冬野菜が終わり、冬に蒔いた春大根などが出始
める季節ですが、初夏の野菜が出てくるまでは野菜の種類が少ない季節です。しかし、農
家は休んでいる暇はなく、小松菜など出せる野菜を出荷しながら、夏に向けての準備で忙
しい日を送っています。
お米については何度か高柳場長が書いている通り、田んぼの準備が3月から始まっていま
す。田起こしをしたり、畦の草を焼いたり、畦を水漏れがないように固めたり。またこの
辺りは利根川沿いのように大規模な田んぼ地帯と違って、山裾の小さな田んぼが多く、湧
き水も湧いてくる田んぼもあり、1つ1つの田んぼが小さく、水はけが悪いところもありま
す。そういった所は暗渠を入れたり、あるいは田んぼの周りに溝を掘って水はけをよくし
たりと、田植えをする前の準備がなかなか大変なのです。その上で、ようやく種籾を蒔き
ビニールハウスの中で稲の苗を育てます。天気をみながら毎日ビニールハウスの裾をあけ
て温度を調整したり、水を撒いたりと、一人前の苗を育てるまでが勝負です。
さらに田んぼだけではなく夏野菜の準備も同時進行です。2月18日に蒔いたナスやミニ
トマトの苗は毎日温度や水の管理が欠かせません。そしてそろそろ鉢替えしなければいけ
ませんし、また、かぼちゃなどの種まきも始まります。田んぼの準備と夏野菜の準備を同
時に行わなければいけないので、3月から5月の田植えが終わる時期までは、とにかく気が
抜けないのです。
そして田植えが終わると一段落と思いきや、今度は草がボーボーに生えてくるので、田
んぼの畦の草刈り、畑の草取りなどで毎日忙しく働きます。気づくと夏野菜の収穫が始ま
り。。。と、農家はシーズンが始まると冬になるまでずっと休む暇が無いのです。
一般的には4月がシーズンの始まりですが、農家は大体2月ぐらいからシーズンが始まり
ますので、やはり年末年始が1つの区切りなんですね。
桜も成田ではそろそろ満開ですので、一休みして花見でもしたいですね~。
おかげさま農場 片岡弘充
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