(産地の声)vol.1289 <端境期です> 2017.4.26
4月の今頃は端境期で野菜が少なくなっています。宅配のお客さんには10種類程度の
野菜を届けることにしているですが、その10品を揃えるのが難しい季節なのです。
そもそも品目が少なくなっている上に、天候の変化が加わります。ぽかぽか陽気になっ
て、予定ではできるはずの物が寒風が吹いたりすると、思ったより成長が遅れたりするの
です。そこら辺が気をもむところです。
そんなわけで昨年のジャガ芋などを入れたりしています。ジャガ芋は冷蔵庫貯蔵してあ
りますのでけっこう持ちがいいのです。形や大きさは小さくなったりしますが、これが美
味しいのです。
寒さに遭ったジャガ芋は糖化が進み甘みが出て、小芋も皮付きのまま煮たり蒸かしたり
して食べます。食と命の教室でも大人気でした。我が家に来るお客さんも「小さいとは言
え侮れないなあ!」と。
今の季節は野菜もありですが、山菜がいい。セリやクレソン、そしてタラの芽などを天
ぷらにして食べたり、2.3日前はタケノコを頂いたので煮付けにして食べたらこれがま
た美味しい。手伝いの来ていた新規就農の石橋君と「美味しい!美味しい!」と二皿も食
べてしまいました。またヨモギも出始めたので、野から摘んできてよもぎ餅にして食べま
した。
春には春のものを-旬を食べることは人間の命のためにも相性の良い食べ方でしょう。
旬のものを食べるというのは、旬を楽しむことでもあると思うのです。同じものを買って
食べると見劣りする感じがするのは何故でしょう。
やっぱり自分たちで採って、と言う行為があるのと無いのでは違う野かも知れません。
また、何より新鮮そのものなのがいいのかも知れません。
一方毎日トラクターに乗って田んぼに出るのですが、途中にある中学校のボタン桜がピ
ンク色に満開です。心なごむ美しさです。山々を見ると落葉樹の枝が薄緑色の新芽を吹き
いのち満開!の季節です。
ぼたん桜もそろそろ終わりですが、今菜種畑が満開寸前です。1反5セの畑いっぱいに
咲き誇る菜の花も見ものです。よろしかったら見に来ませんか。私は明日から田植えなの
でゆっくりできないのですが、案内くらいはできます。
お花は癒やされます!
byおかげさま農場・高柳功
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