(産地の声)vol.1292 <田植え体験の日> 2017.5.18
日曜日は、東京の方から50人近くが来て田植えをしました。昔はながらの手植えです。
お菓子を作る会社の方やお米を扱う業者さんも来ました。お米を扱っているとは言え、実
際に田植えや稲に触れたことのない皆さんです。
いわばこれまでは原材料としてのお米しか知らなかった訳ですが、種まきにも来て、実
際に苗に触れての機会ができて勉強になる、お店で販売する人達もいて昔ながらの田植え
の経験を語りながらお客さんと接することができるのが何よりだと語っていました。
とはいうものの迎える私達は、代掻きしたり畦草を刈ったりして準備をするのが大変で
す。相棒と、「どうやろうか?」と言ったら、「始めからやってもらった方がいいんじゃ
ない。」と言うので、苗運びから、田んぼに植えるための線引きからやってもらいました。
が、実際になると泥に足を取られ、真っ直ぐに植え込む線を引くのは難儀です。足下を
気にすると線がグニャグニャ曲がり、線を気にしすぎると真っ直ぐ歩けない。線引きはひ
とりなので、その他の大勢の人が見ているので余計気になって上手くいかない。
それでも初めてのことなので、やる気満々の人が次から次と出てきて、なんとか線引き
が終わりました。で、一斉に苗を持ち田植えです。
2週間後に来て、田の草取りです。除草剤を使わない有機自然栽培なので2週間置きに
3度来る予定です。昨年もやりましたが、だんだんと要領がわかってきたので大分安心し
てみていられます。
次に大変なのは食事です。50人を超えると、ご飯炊きから盛り付けまで、そして食事
の場所つくりもけっこうな仕事になります。食と命の教室に参加するお母さんもお手伝い
してくれてなんとか無事終了しました。
田んぼに入ったことのない人達ばかりですが、いい経験だと思います。みんな「面白か
った!?」と言ってくれます。
見ているのとやってみるとは大違いです。20代の娘さん達や子供、そして60代のお
じさんおばさんまでみんないい顔してました。自然に触れ、田んぼを体感できた満足感の
ようなものを感じました。
おかげさま農場・高柳功