(産地の声)vol.1296 <雨乞いしてください> 2017.6.15
新規就農の石橋君が朝来て「このナスを見てください!何故か黄色くなってしまったんです。」と。「病気のようですがどうしたらいいんでしょう?!」引き抜いてきたナスは下葉が黄色くなりいかにも生育が思わしくない姿です。
さっそく「畑に行こう」と見にいったら干ばつ状態で土は乾きっぱなしです。石橋君は、何かの病気かと心配していましたが、干ばつ=水分不足がなりよりの原因です。
「特にわるいところだけでもいいから、水を運んで水かけして見るしかないと思う」と答えたのですが、おかげで中旬出荷予定のナスは当分先になりそうです。
我が家のナスもそうです。干ばつ気味でアブラムシが取り付いています。キュウリやスイカもアブラムシが発生しています。乾燥するとアブラムシがつきやすくなります。アブラムシが取り付くと葉裏につくのですが、葉が丸まって縮れてしまいます。
この干ばつ気味の気候のおかげで夏野菜だけでなく、ジャガ芋や人参も生育がよくありません。ジャガ芋はあと2週間は木が元気でいて欲しかったのですが、葉が黄色くなり枯れ始めています。
試し堀りして見るとマルチングの下のジャガ芋はきれいですが土はからからに乾いてさらさらです。そして小さいのです。人参も同じく水分不足で生育が進まず、予定通りで出荷を始めたのですが小さくて、このままでは予定出荷量が間に合わなくなりそうだ、と人参部長が嘆いています。
水をかけられるハウスのキュウリやトマトはまだいいのですが、露地栽培の野菜はやりようがありません。おかげさま農場だけでなくこの地域の野菜は多かれ少なかれ影響を受けています。
夕べから降り始めた雨に期待したのですが、期待外れでした。昨晩の予報は「今日の昼まで降りでしょう!」と言ってましたが,シトシトで終わってしまいました。クワで掘ってみたら数センチ下はホコリの立つような土のままです。
皮肉と言っていいのか、田んぼの方は,日照りに不作なしと言う言葉がありますが,干ばつでも水利は完備しています。水は間に合っているので生育は進み、我が家の無農薬田も順調です。稲も順調ですが雑草も順調で、娘と二人田んぼを這いつくばって草取りしています。潤沢な田んぼの水を畑に回せれば万々歳なのですが,,,。
おかげさま農場・高柳功