(産地の声)vol.1304 <異常気象の中で> 2017.8.16
それにしても何というお天気でしょう。TVでも連日報道されているようですが、太陽が出てきません。東京では8月に入って連続の雨が降っていると言います。(ここ成田市は東京ほどではありませんでしたが。)
余りにも日照時間が少なく、農作物の品不足が懸念されています。今日の報道では平均気温が1度下がるとその被害額は300億円になるという試算もあるようです。
7月までの天候からすると空梅雨で気温も高く推移していたので、稲も1週間程度進んでいる感じでしたが、今では降雨と日照不足で成熟に時間がかかり、刈り取りが遅れるのではないかと懸念されます。
何より田んぼがぬかるんで田んぼが乾く暇がなく刈り取りに支障がでることが心配です。昨年のお盆明けからの天候は台風と降雨で刈り取りが大幅に遅れ、場所によっては刈り取りを断念したほどだったので、今年も昨年の二の舞になるのではないか、と気が気でありません。
そんなせいかどうか分かりませんが、我が家のミニトマトは急に取れなくなり、一気に終わりそうです。次の石橋君につなぎたいのですが、石橋君いわく「なんか今年は遅れててまだ赤くならない!」と。
ミニトマトの出荷が一時止まりそうです。1.2週間お休みするしかなさそうです。夏野菜は暑さの中で育ちます。日照不足と低温では如何ともしようがありません。
TVと言うのは消費者に側からしか報道しないのか、と思うときがあります。品不足だから値段が高くなる、消費者は困ると言う声の方が強い気がします。ひがみかも知れませんが、生産者にとっては死活問題なのに、と思うのですが。
一方この雨で、当農場の一番人気である人参には恵まれた天候です。吹けば飛ぶような人参の種は、軽く小さいので土に水分が不足すると芽がでないのです。
今年はいいあんばいに雨があって種まきして、大降りの雨でなくちょうど良い感じの雨降り加減なので、どの畑も一斉に芽が出そろい一安心です。
このまま順調に育って欲しいのですが、天の動きは分かりません。台風も心配です。各地で豪雨になっていることを思うと、ここ成田でもいつ何時災害に見舞われないとも限りません。異常気象が収まりますように!(各地で)
おかげさま農場・高柳功