(産地の声)vol.1309 <ゴマの刈り取り> 2017.9.13
ここのところ田んぼ仕事ばっかりでした。今日も稲刈りを予定してたのですが、ゴマの畑が大変なのでした。ゴマは、下から順番に花が咲き始めます。よって実がいりはじめるのは下から順番と言うことになります。
で、ゴマが稔ると殻がはじけます。はじけ始まったらその時が刈り取りの時期なのです。そのまま置いておいたら大変なことになります。畑ではじけてしまうのです。小さなゴマの実は拾うことが出来ません。
2.3日前は大丈夫と思っていたのが、ゴマも木の中段まではじけ始まっているではありませんか。急遽稲刈りを中断し、ゴマの刈り取りをしました。そっと茎を持ちゴマが落ちないようにブルーシートを脇に置いて束にします。
それをトラックで運んでハウスに立てかけるのです。それもそっとしないとこぼれてしまうので気を遣いました。
以前にも書きましたが、国内で出回っているゴマは99%が輸入品です。統計によれば自給率は0.1%と言うことです。インドなどのアジアやアフリカなどそこで働く農業者の手取りは3ドルから5ドル(日給)程度だと聞きます。お安く食べられるのはそうした低所得の皆さんのおかげのようです。
やってみると大変な作業です。何が大変かというと刈り取りの時機を失してはいけないので他の仕事とかぶってもやらねばなりません。そして刈り取り収穫後がこれまた手間がかかるのです。
ハウスで枯れるまでおいてその後はたいてゴマを集めます。そしてフルイにかけてるのですが、一度はゴマが落ちる程度のフルイで大きなゴミを取り除きます。次にゴマより小さなゴミ(砂や埃の類い)が落ちるフルイを使って小さなゴミを取り除きます。次に、唐箕で風選します。これが3度以上やってようやく皆さんがお目にかかるゴマになります。
さらに洗いゴマということになると、水洗いをしてきれいにします。これも時間をおかずにしないと水分を含んでしまうので気を遣います。それでいて収量はなかなか上がらないのです。
そんなことで今日はゴマの収穫に追われた日でした。落ち穂拾いならぬシートに落ちた実が2.3kありました。ごまを炒りお醤油と鰹節を使ってごまのふりかけ風のおかずにします。中々美味しいですよ。一度は宅配セットに入れてもいいかも知れません。少しづつですがご期待ください。
おかげさま農場・高柳功