毛虫が大発生!

(産地の声)vol.1310     <毛虫が大発生!>      2017.9.20

 稲刈りもモチ米の刈り取りを残して一段落です。モチ米は天皇陛下も田植えするマンゲツモチという品種ですが、これが晩成種で刈り取りが遅くなるのです。 稲刈りに夢中になっていて気がつかなかったのですが、家の周りの木々が虫に襲われ葉が食い尽くされていました。道路際の桜が毛虫にやられていることは気がついていましたが、改めて眺めてみると無残にも葉が一枚もなく枝だけの木になっています。

 

 

 それだけ見ると桜の木だとは思えないほどです。でとなりの松の木がこれがきれいに枯れているではありませんか。2本の松の木がきれいに枯れ上がってしまいました。またその近くになるサルスベリの木は葉はあるのですが、葉が黒ずみなにやらおかしい。よく見ると虫にやられ変色の様子です。

 TVでヒアリの害が報道されたり、毒蜘蛛やスズメバチなどの外来種の害虫が日本に侵入が心配されています。実際私達の身の回りにはここ数十年来で相当の外来種が紛れ込んでいます。

 都会にいると自然が少ないので実感しないのでしょうが、私達農村に住む者は日本が高度成長し始めた頃からその変化にであっています。生き物は自然豊かなところに現れます。新種の害虫がトマトや大根にレタスにと出現しています。

 害虫だけでなくハクビシンなどの害獣も手に負えません。植物も見たことのない雑草が現れています。セイダカアワダチソウは有名ですが毒素を持っているため他の草が絶えてしまうという旺盛な繁殖力を持ています。日本という雨の多いかつ温暖な気候は動植物にとって快適な環境となってしまうのでしょう。

 世間は直接人間に害が及ばないと無関心なのかも知れません。日本の自然環境=生態系が狂ってしまわないか心配です。

 今日は、食と命の教室に参加したカオリさんが お手伝いにきました。人参の草取りです。我が家の畑は雑草の種が豊富なので、人参の発芽同時に雑草の種が一斉にでます。で、となりの大根畑も同じく、なのです。

 おかげさまで人参畑は一通り取り終わり、次は大根の畑です。しゃがんでする仕事なので体がきついのですが、1週間に一度きています。「畑にきたいと言うけれど、何でですか?」と聞いたら、「何というか畑に来るとなんとなくリフレッシュできるんです!」と。私達には分からない何かを感じるのでしょうか。「また来ますのでよろしく」と言って跳ねだし野菜を持って帰りました。

                    おかげさま農場・高柳功