今日は七五三の日

(産地の声)vol.1318     <今日は七五三の日>    2017.11.15 

 今日15日はかって七五三の日でした。当地の神社=大須賀神社の関係区の区長さんが七つの子全員に声をかけます。そして区長さん立ち会いのもとで神主さんに祝詞をあげてもらい、千歳飴が配られ記念写真を撮るというものでした。

 

 

 帯解き=七五三は各家の子供の祝いでもありましたが、村からすればこれで村の跡取りも出来て村が安泰だ、と言ったこともあったようです。昔風に言えば、村おさが村内の子供達を集めて村を挙げてお祝いしたようなものです。

 今どきは、地域の子供を地域が見守りお祝いするという風はなくなってしまい、各家だけの行事になってしまいました。ちょっとさびしい時代になってしまった感があります。

 かっては子供オビシャや子供祇園祭りなどがあって、そのつながりで山遊びや川遊びなど先輩に教わりながら遊ぶと言った、子供の社会がありました。それも日本の文化だったと思うのですが、すっかり個がはびこり?連帯や協力して一つのことを成し遂げると言った経験を積む場がなくなってしまったとも言えます。

 23日は今は勤労感謝の日ですが、かっては新嘗祭の日でもあり神社では流鏑馬(やぶさめ)などの祭りもあって、神にお供えをし自然の恵みに感謝した日でした。この日までは新穀を食べていけない。神様に添えてからその後から新穀=お米を食べられるんだよ、と教えられたこともあったのですが今は面影さえなくなりました。

 そんな話をすると古くさいと言われますが、なにか昔の方が生き様として芯が通っていたような気がします。新米の季節になると「まだ新米ができないか」と催促されたりすると浅ましいというか天の恵みに感謝することを忘れたのか、と思うときがあります。もうそう思う人は現代人ではないのかも知れません。

 と言いながら、我が家はさっそく新米を食べましたが美味しかったです。

 昨日は東京日本橋までお出かけしました。作る人、加工して大福を作る職人さんなど各様に人が集まって、あんこ餅、きなこ餅、おろし大根餅、お雑煮、大福まんじゅうなど食べました。私達の作ったモチ米の試食会の様相でした。

 正体の知れた食べ物は安心できます。そして美味しければなおのことです。日頃に出会えない方々でしたので良い勉強の時でした。

                     おかげさま農場・高柳功