(産地の声)vol.1322 <天の恵みに感謝> 2017.12.13
ここのところまいにち落花生の煎り作業が続いています。ガス釜で焼くのですが1時間以上かかります。難しいのは煎る加減・時間です。ちょうど良い焼き加減にするのが難しいのです。
ちゃんと焼き方を教わった訳でもないので最初は難儀しました。どれくらい煎るのが良いのか分からなかったのです。煎り足らなかったり、過ぎたりします。農場のみんなに食べてもらって「美味しい!」と言ってくれるまで時間がかかりました。時間で焼けば良いというものでなく毎回食べながら判定するのです。
焼き上げる加減が難しいのです。あと2分くらいと言うときに電話がかかったりするとそちらの方に気を取られ、焼きすぎたりします。ですからそんな時が電話に出ないで焼き加減に集中するようにしています。
煎ったら次は唐箕にかけます。唐箕は、風選です。風を送ってそこに落花生を通すのです。そうすると実がない殻は吹き飛びます。実はあっても軽いものは2番口に出ます。それを3度4度と繰り返して厳選することになります。
それを作業小屋に運び、今度は目で見て変色したり、不完全な粒は取り除きます。次に計量して袋に詰めます。それがけっこうな手間がかかるのです。今日は食と命の教室に参加したカオリさんがお手伝いに来てくれました。
おかげで仕事が進んだので、大豆の脱穀作業をしました。約1反歩の畑で刈り取りし、畑で自然乾燥させていたものを、集めて脱穀機にかけたのです。お米の袋で11袋の収穫です。ゴミも一緒ですからフルイにかけ、唐箕選、手選別をしたらぐっと減ってしまいます。それでも、まあまあの収穫量だったと思います。
これで、味噌のダイスが出来ました。基本、自給自足をモットーとしていますから基本食材は確保しなければなりません。先月は菜種油も搾油が終わってこれもまずまずの収穫でした。家族の一年分の食用油、お味噌には十分です。
自分で作ったものだけ食べていると買ったものは違和感を感じることが多いです。夕方仲間がサツマイモを持ってきてくれました。お手伝いしてもらったみんなとお茶をして、そんな話に花が咲き一日を終えました。。
焼き芋を食べたり、従兄弟が持ってきてくれた手製のカステラなどがお茶請けに並んで、研修生のマリコちゃんなど「もう夕ご飯は食べられない!」などと叫んでいました。充分なる働き、生きるための働きでした。感謝!おかげさまです。
みんなに、そして天の恵みに!
byおかげさま農場・高柳功