(産地の声)vol.1325 <おめでとうございます> 2018.1.3
あけましておめでとうございます。
平成もあっという間に30年です。昭和に生まれ平成を迎えたのに来年は早年号が変わるという事ですが、諸行無常、時代の早さを感じます。
昨年の30日には、仲間が集まりお餅つきをしました。重ね餅を作り、伸し餅をつくり、海苔入り伸し餅、黒米のモチ、うるち米で作るシンコ餅など、約60kg一日がかりの餅つきでした。
31日は、娘が門松を。そして神棚を掃除してしめ縄を飾ります。天照皇大神、香取神宮、地元の大須賀大神の3つのお札を神棚に納めます。そしてお正月様を飾ります。鏡餅とその上にミカンを乗せ、大根の上部を切り取ったものの上に松と幣束を立てます。両脇にお花を添えてお正月様の飾りが出来ます。
その他に、神棚、仏壇、恵比寿、大黒様、荒神様、そして氏神様に小さな重ねモチを上げます。これで年越しを迎える準備が整います。私の父の代、祖父の代、祖々父の代と昔から続けられてきた習わしです。
天から恵み(神様)、先祖あっての私達(仏壇)、ものの豊かさと心の豊かさを願って(恵比須、大黒様)、食堂は火があって食べられるに感謝(荒神様)、そして氏神様を奉り、感謝の心と子々孫々が栄えることを願って新年を迎える、と言うのがぽつりぽつりと聞かされ教えられたのです。
そして新年ご挨拶は、福泉寺と長興院の二ヶ寺でした。そこで、般若心経を読経です。空即是色、色即是空、不生不滅、不垢不浄、不増不減、と唱えたあたりが身にしみました。
これが我が家の毎年の年越しの姿です。お正月には家族が集まり新年を迎えたいと思うのですが、中々揃わなくなってきています。時代が変わろうとも変えてはいけないものもあると思うのですが、、、などと思うお正月でした。
いただいた賀状の中に、・・・アベ自公になってから益々世の中が荒んできたように感じます。従来日本人が持っていた恥の文化も追いやられ官民揃って嘘つきが得をする時代になってしまいました。・・・と言うのがありました。
また、哲学者の梅原猛は「宗教のないところには文化は無く、文化のないところには道徳はない」そして「道徳がなければ親殺しであろうが子殺しであろうが何でもありの世の中になってしまう」と警鐘をならしていました。
今年もよろしくお願いします。 おかげさま農場・高柳功