(産地の声)vol.1329 <寒波が堪えます> 2018.1.31
再び雪が降り、庭先には雪が残っています。また2日には雪予報が出ていますので心配です。今の葉ものはハウスの中かトンネルをかけたものしか収穫できません。おかげさま農場のおまかせ宅配セットに10品を揃えるのがやっとです。
先週も書きましたが、人参や里芋といった根ものは掘り取りしてあったり、雪をかき分けてもなんとか収穫できますが(それも難儀ですが)葉ものは凍り付いたものがそのまま、といった状態の所もあります。
先日お客さんが来たので、大根抜きに行ったのですが凍り付いて実が凍みていました。(午前中はあきらめて午後の太陽が出ている頃に行ったのですが)特に地際が凍り付き潤んだような色合いです。
そんな大根は料理してもその部分はガリガリとなって食べられたものでありません。これまでの冬は、太陽が出て午後には潤みが生気を取り戻すのですが、この寒気ではだめと言うことでしょうか。
世間では野菜が高いことばかり報道しています。消費者の側からの報道ばかりが目立ちます。作り手の生産者の側からの報道は滅多に聞かれません。こんな時は消費者よりも生産者の方がその実害は大きいと思います。
先日も仲間と話していたのですが「こんな天気ではやりようがない。やることがなくなってしまう。」「ハウスの中の仕事くらいしか出来ないよ。」「自分の体も大切だよなあ」「お客さんも大変だろうが自分の体も大切だから無理しないようにするしかない」そんな会話でした。
そろそろ春人参のまき付けが始まる季節ですが、畑に入れません。雪解けの畑はどろどろの状態で仕事にならないのです。始めたいけど出来ないのです。
一方、少し畑に出ると手足がかじかんで寒さが身にしみます。私達の所は千葉県のチベットなどと言われ、予報より寒いところです。ですから参考にするのは茨城県の水戸地方の気温を想定してほぼ当たるのです。
明日からは2月です。2月となれば人参やジャガ芋の作付けが始まります。夏野菜であるナスやトマトの種まきも始まります。
天気の回復を願う毎日です。
おかげさま農場・高柳功