湯治に

(産地の声)vol.1334      <湯治に>          2018.3.7

 連れ合いが脊椎間狭窄症になってお医者さんからは手術を勧められていますが本人は”手術はしない!”と頑強でいるので、とりあえず湯治に温泉に行きました。

 

 

 食と命の教室などと始めていますが、家族の健康も満足に満たされていない事を思うと情けないなあ!と嘆く一方ですが、仕方ありません。食だけでなく、日頃の体の使い方も大切です。無理をしてしまった結果です。

 整体に通ったり、自宅で矯正運動をしたりしていますが中々元には戻りません。それでも何度も温泉につかったおかげか、楽になったと。

 背骨の異常なのに背中は全く痛くもない、という。背骨の中枢神経が骨のずれで圧迫され足に来ているようです。疼痛というのでしょうか。しびれや痛みが続いているというのですが完治するのはあきらめて、これ以上悪くならなければ良しとしようと話しています。(とりあえず自分の用は足りるので)

 で、昨日帰って育苗ハウスを覗いたらトマトもナスもすっかり芽揃いしていました。発芽率90%以上ですのでまあまあの状況です。トマトの方が進んで子葉から本葉が出始めています。ナスの方は子葉が展開したところです。

 育苗ハウスも建て替えたので太陽が燦々と照りつけ気持ちがいい環境です。30年近く使ったハウスは、台風と経年劣化で根元が腐ってぼろぼろになっていたり、強風や雪で屋根の骨がゆがんでしまっていました。

 新しいハウスは光線がまぶしいほどですが、一方でどうしたわけか温度が上がりすぎないのです。管理もしやすく快適な環境が出来ました。

 ジャガ芋の種が入りさっそくハウスの中で種芋つくりです。今年のジャガ芋の種は大きくて、包丁で4つに切りました。その切り口に蛎殻石灰の粉をつけて植え付け準備完了です。昔は木灰をつけたのですが間に合わせです。

 温泉へ行く途中の野山はまだ葉を落としたままの木々だったのですが、よく見ると枝先の芽が幾分膨らみ始めているのが見えました。今は、土中から一所懸命に水分と栄養を蓄えている最中でしょう。

 来たるべき季節に間に合うように吸い上げ、これ以上は吸えないとなったときに一斉に芽吹くのです。(気温もありますが)

 渓谷の下にある小さな田んぼも耕耘整備されて気持ちの良いドライブになりましたが、私達の田んぼを思うと気が急く旅でした。

                     おかげさま農場・高柳功