田植え真っ最中です

(産地の声)vol.1342                    2018.5.2

 田植えが始まってちょうど1週間です。1回目の種蒔き分は終えたのですが、2回目分がこれからです。私の場合、無農薬栽培の方法が、紙マルチを使用します。それによって雑草を押さえるのです。一般的には、除草剤使用です。 

 

 畑は早くから無農薬栽培ですが、田んぼは20年くらい前からです。それは栃木の民間稲作研究所の稲葉さんに会ったのが始まりでした。

 稲葉さんは学校の先生でしたが、除草剤を使わない稲つくりを広めたい。教師を途中でやめて無農薬有機栽培を自ら実践していました。教師をすることより食べ物と環境を守ることの方が先だ、と考える人です。

 そのご縁で田んぼの無農薬栽培に取り組み始めたのでした。それまでの私は、畑の方だけで田んぼは1回だけの除草剤使用はやむを得ないとしていたのですが、考えを改めて取り組み始めたのでした。

 栃木の方に行って先生に教わりながらいろいろな事をしてきました。除草機による除草、炭マルチや米糠 、アイガモを飼ったりして除草の試行錯誤を繰り返してきましたが、今は全田紙マルチで田植えをしています。

 そして連れ合いが脊椎間狭窄症という病気になって満足に働けなくなり、これ以外の方法はないと紙マルチに依存するようになったのがおおきな理由です。

 とはいうものの紙マルチの田植えは、普通の田植えより手間がかかり時間もかかります。紙マルチの費用もバカになりません。一旦始めた無農薬栽培ですから途中でやめる訳にもいきません。

 そんなことで残りの分が終わるまであと1週間はかかるでしょう。

 今日は、キュウリやトマトのハウスの仕事をしました。田んぼにかかりきりでハウスには行って見たらキュウリの蔓は伸びてトマトも伸びて這い回っていますした。これはそのままにしておけないと、麻紐を使って蔓を縛って上の針金線に縛り付ける誘引作業です。研修生の娘さん2人が加わり全員で取り組みました。

 草も伸びて来たので、灌水チューブを敷いて抑草シートを張り、水かけと除草の対策をし、一方で田んぼの水見回りなどもやりながらです。

 今の季節は、田んぼも畑も一斉に成長段階ですので、60カ所ある圃場をかけずり回っています。教室の生徒さんが休日に手伝いに来てくれていますが、とても助かります。感謝!

                   おかげさま農場・高柳功