(産地の声)vol.1350 2018.7.4
観測史上最も早い梅雨明けということでしたが、ここ3日は風が強く吹き荒れています。
成りものの季節ですので、ナスやキュウリがブラブラと風に吹き回され傷だらけです。少々のものは食べてもらわないと足りなくなります。
それで済めばいいのですが、木そのものを倒されてしまうとやっかいです。大本の枝がぼっきり折れてしまったり、根元から倒されたりするのが出始めました。
風がやんだら添え木やら、枝かけしようと思っていましたが風がやまないので被害が増えるだけなのです。
夏の葉もの野菜である空心菜なども風で吹き回されて葉先が黄色くなって出荷不能だという騒ぎもでています。困ったものです。
一方、畑の休耕地に緑肥を蒔こうとしているのですが、これも風が強いので蒔けません。種が小さいので風があると風で飛んでしまい平均に蒔けないのです。
梅雨明けで干ばつが心配でしたが、風の影響がこれだけあるとは予測してませんでした。台風6号の影響なのでしょう。
九州方面や北海道の方では洪水被害が報道されていますが、雨だけでなく風も中々です。ヒュウヒュウ、ゴウゴウと吹く風の音が気が気でありません。娘曰く「風は嫌いだな、なんか恐い」と漏らしています。
いま地震に関する本を読んでいるのですが、幕末から大正時代の関東大地震まで、何度も続いてようやく収まったというのですが、今度は又地震の時代になって来たようです。
人間は何でも出来るように思っているようですが、地球、大自然は人間の力の及ぶところではありません。備えると言うよりは、覚悟が必要な気がします。
どんな覚悟だ、と問われると困るのですが、、、、、。
現代社会が余りにも大自然の摂理を忘れ、人間の都合優先、欲望の限りを尽くし、お金ばかり追っているとバチが当たるように思えてなりません。
ほどほどの暮らしの中に生きる価値を見いだすようでありたい。そんな話を若い人とすると話が合わない時がままあります。
大地自然の恵みに感謝し、かつ「知足」をわかるようになりたいものです。
おかげさま農場・高柳功