(産地の声)vol.1370 2018.11.14
今日は、サニーレタスの定植です。ちょうど1ヶ月前に播いた苗が植え時になり天気も良いのでいい植え付け日でした。
収穫予定は、1月の下旬です。真冬はほうれん草や小松菜などもありますが、近年の傾向で、洋菜も人気があります。私達から見ると、ほうれん草や小松菜の方がずっと栄養があると思うのですが、それはそれ、と思うしかありません。
それでも野菜を食べてもらう方がいいと思うからです。今はあまり言われなくなっていますが、成人病は食にあります。だと言う事です。70年代には、いわゆる成人病が急増し、その原因として高タンパク、高脂肪があげられました。
だから、成人病が食源病と代わって言われるようになったのでしょう。ですが、業界からの圧力なのか分かりませんが、肉や脂肪の多食の影響はあまり語られなくなってしまいました。
とはいうものの例えば、糖尿病や心臓病などになると食事制限が課されます。食事制限されるという事は、体にとって良くないから制限するのでしょう。バランスの問題ともいえますが、程度を超せば体が変調を来します。
牛を飼っていた経験からすると、栄養過多になるとケトージスなどと言う病気になり妊娠しなくなります。最後の治療方法は、濃厚飼料をやめ、自然に返ること=放牧をし、運動をさせて、牧草だけを食べさせる。それで半年ほどすると健康体に戻るのです。牛の本来の食べ物、本来の生態にすることで直る。
人間も同じ哺乳動物として、何を食べればいいのか、を考える事が必要なのだと思います。
有機農業や自然農業も詰まるところ、本来の自然の一員としての食べ物、食べ方を学習する事が大切という事でしょう。人間も薬やお医者さんに頼って命を全うするのが当たり前ではないと思います。もちろん、なってしまったらお医者さんにとよる事も必要ですが、人間も自然生態系の一員です。自然の力で育て、その恵みを素のままいただくことが大切なのではないでしょうか。
真冬は野菜が少なくなります。里芋やゴボウ、サツマイモやネギ、白菜など、そして鍋料理などもいいですが、緑の野菜=葉菜は少なくなっています。
そんなこんなで育てるレタスですが、今植え付ける季節は冬に向かっています。ビニールハウスでの栽培です。露地では寒すぎて育ちません。何もなかったハウスが、植え付けたレタスが一列に並ぶ姿はきれいでした。
おかげさま農場・高柳功