遺伝子組み換え大国の日本

(産地の声)vol.1373                                    2018.12.5

 いつの間にか師走になってしまいました。

 今月初めの日は、イベント参加でした。三月にはGMOフリーゾーン全国集会という計画があります。遺伝子組み換え、遺伝子操作のたねを使った栽培、食べる事をやめよう!という映像と専門家のお話でした。

 

 副題が「守ろう!子供達の未来を!」。いま遺伝子技術が急速に進んでいます。それが人類や地球の生き物にどのような影響を与えるか、知る必要があります。私たちの未来に係わる事ですから。

 遺伝子組み換えの例として、

ほうれん草の遺伝子を入れた豚、ーこれはヘルシーになる?。

ヒラメの遺伝子を入れたトマトーこれは、寒さに強いトマトになる?

くらげの遺伝子を入れた猫ー光る猫?

 そして殺虫性の作物は、作物自体が殺虫能力(毒)を持っている。米国では、作物自体が農薬登録されている。除草剤耐性作物は、除草剤ラウンドアップ(主成分グリホサート)はすべての草を枯らすが、除草剤耐性種子は、枯れないー省力とコストダウン? といった作物が、既に栽培され始めています。

 ところが、数年で耐性害虫が発生し、同じく雑草も除草剤の効かない耐性雑草が現れ拡大している。そして以前にも増して薬剤の投入量が増加している。

 一方、問題は私たちが気がつかないで食べていること。大豆やキャノーラ油など日本人が世界で一番高い割合で食べている現状をどう理解したらいいのか。

 先日、食用油の事が気にかけていたので、本を買って読んだのですが、それは娘さんがひどいアトピーになりその改善策がなんと植物油を取らない事だった、という。動物油脂より植物油の方が良い、というのは間違いだった。極論的に言うと食べて良いのは、エゴマ油とアマニ油だけという。

 その油が日本では、主としてキャノーラ油と大豆油を原料としてのサラダ油です。それぞれ自給率は、0.2%、7.4%でほぼ輸入に頼っています。その輸入国では遺伝子組み換え率が90%を超します。つまり、日本人は遺伝子組み換えのものを食べている事になります。

 原子力は安全でクリーンなエネルギーと宣伝されましたが、結果どうだったか。食を救う遺伝子組み換え技術と推進されているけど、結果どうなるか。日本は大いなる人体実験場となっているように思えます。

                      おかげさま農場・高柳功