(産地の声)vol.1379 2019.1.23
当地は、今マイナス4度、5度の気温を記録しています。大寒(20日)が過ぎて、これからは春に向かって気温が上昇してゆくのでしょうが、今まだ寒さが厳しい日々が続いています。
家の前の畑の灌水用に井戸ポンプが設置してあるのですが、1週間ほど前に圧力タンクが破裂してしまいました。破裂の勢いで囲ってある小屋の側面が吹っ飛んでしまいました。誰も近くにいないで良かった!
寒さのため凍り付いて破裂したのかと思いましたが、工事屋さんに聞くと、検査してみると電流の通りが悪く、異常運転で高圧がかかったためのようだ、と言うのです。 圧力タンクは見事に張り裂け傾き、水道管類はメチャメチャになってしまいました。片づけるにも、重いので人力では無理だというので機械で移動するしかないでしょう。
今この水道を使っているのは、直売所「かざぐるま」なのですが、パートさんから「水が出ない!」と訴えられたのですが、事情を説明し修理が終わるまでの間、何とか対応して下さいとお願いしました。
修理の見積もりを取ったら百万円近くもするというので、一服つけているところです。とはいえ、これから春先の稲の育苗やら、キュウリトマトの作付けを考えると修繕しないわけにもいきません。
ここの水は良い水です。お客さん達も「美味しい美味しい」と言ってくれます。市営水道の誘いもあったのですが、わたしは塩素消毒した水は飲みたくないので、自前の自然水を確保したいと考えています。
水と言えば、この国はとうとう水の民営化 なんて法律を作ってしまったようです。種子法も廃止し、民間にゆだねるという方向に舵を切ってしまいました。今までの体制で何が問題だったのでしょうか。誰も現状の不満を抱いているという話は聞いた事がありません。
じゃあ何処がやるんだと考えると、多国籍企業しかないではないでしょうか。伝統と文化、歴史築いてきたと自負する側からすれば、生存基盤を売り渡すようなもののようにしか思えません。
世界でも指折りの水資源国で、県や市町村ということが担ってきた=自前でやってきた事に何が問題なのでしょうか。
水、食べ物はそこに生きる人にとって生命線です。
おかげさま農場・高柳功