(産地の声)vol.1398 2019.6.12
夏野菜は、調整するのが難しい!。我が家のキュウリは、先週末は気温が夏日と言うことで穫れすぎで困ったほどでしたが、急に雨と気温の低下で一気に穫れなくなってしまいました。
とまと、ピーマン、キュウリ、ズッキーニなど木に成る野菜は、気温に敏感です。温度で成長するといってもいいのです。10日、11日そして今日12日と続いた夏日からの急な気温低下(20度を下回り17,8度に下がった)となると極端に言えば生育停止に陥った感があります。
キュウリ担当の連れ合いは、ハウスを一回りして「なんなのこれ!」と言った具合に収穫できないのに驚いていました。
とはいうものの、キュウリもトマトも美味しい。
我が家のキュウリはむかしながらのブルームありの栽培です。近年の市中に出回っているキュウリは、当たり前のようにブルームレスです。ブルムレスのキュウリは、見た目が綺麗な緑で日持ちがします。
本来キュウリは果皮の表面にうっすらとブルームが浮かびます。これは、身を守るために(病原菌などがつきにくくなる)と言われています。トマトなども同じくうっすらと薄毛のようなものがびっしりと生えています。
皆さんの手元に届くときは農家が拭き取ってしまうので、つるつるの感じですが、生育する姿は違います。
キュウリはキュウリなりにトマトはトマトなりに身を守る術を心得ているのでしょう。
ジャガイモが獲れ始めました。キタアカリです。ジャガイモは、北海道は秋からですが、この千葉は今頃からです。2.3月は九州から始まり4.5月は静岡あたりから、そして6月から千葉県へと産地が移ります。
ニシユタカという品種は、佐賀県で育成された品種で、キタアカリは北海道で育成された品種です。育成地の違いで品種の名前が付くなんて面白いと思います。
無農薬で作るトウモロコシも出始めましたが、これも今だけです。7月の中旬に成ると一斉に虫が発生し、商品には成らなくなってしまいます。最も農薬を使ったならば生きのびますが、当農場ではアウトです。
夏野菜は、気分次第(気候次第)のところもありますので、そうしたところも大きな心でご理解と、ご支援をお願いします。
おかげさま農場・高柳功