(産地の声)vol.1412 2019.9.18
先週はこの産地の声が珍しくお休み。9日早朝の台風15号の来襲によって当地は大被害に襲われた。
家屋やハウスが屋根を飛ばされたり、つぶされたり、、そして畑や田んぼが暴風、豪雨によって吹き飛ばされたり、浸水陥没などで手の付けられない状況に陥った。
何より停電、通信の途絶えてしまったことがさらに何もできない状況となった。台風が去ったあとはまずは片付けが始まったのだが、気候は真夏日だったので少し動くだけで汗だくになる。電気が止まって、水が止まって風呂にも入れない。 我が家の場合運が良かったのか分からないが、兄弟の家は電気が止まらずだったので、風呂と晩ご飯のお世話になれたのが幸いだった。
同じ成田でも、我が家の場合は4日後に通電して通常の暮らしに戻れたが、遅い人は昨日ようやく昨日通電した、と聞いた。
何より電気のない生活がいかに不便を強いられるか痛感した台風直撃だった。出会えた仲間と「西日本は大雨洪水で大変などと話していたけど、今度はこちら千葉県の番が来たんだよ」「もう日本の何処でも災害があると思っていなくちゃなんない時代になっただな」など会話を交わした。
おかげさま農場も機能不全に陥り、発注受注ができなくなり困惑。電話は通じなく、ファクスも同じく不能になり、唯一の携帯も電池切れとなり事務員さんが「連絡のしようがありません!」と言うので、私の携帯を預けて最低限の連絡手段にした。(我が家の場合、太陽光発電があったので日中は通電して冷蔵庫や携帯の充電も可能だったので)
今日で台風から10日。被害の実態が明らかになってきた。仲間のハウスは被害のないものはなく、家屋も瓦がとんだり庇が吹き飛ばされたり何らかの被害を受けてしまった。それでも房総地区よりはマシか。
畑の大根や人参、そしてキャベツや白菜など暴風による被害は計り知れない。これから種まきをしても季節が遅く、今年の秋冬には間に合わないものが多い。
私自身この惨事で何から手を付けていいのか戸惑うところだったが、翌日からつぶれたハウスが道に散乱していたのをお手伝いさんが来てくれ片づけることができた。また、多くの方々の励ましの電話やボランティアを戴いている。感謝!
人は人のおかげで生きられる。
おかげさま農場・高柳功