地球温暖化に対する温度差

(産地の声)vol.1418                   2019.11.6

 自分で言うのも何ですが、先週はこの産地の声を珍しく休んでしまいました!イベントもあり、すっかり失念してしまったのです。

 

 この産地の声を何故書き始めたのかというと、お客さんから、都市の人達はどのようにして野菜やお米ができるのか知らない人が増え始めている。食べることは大切なことなので書いてほしい、と要望されたからでした。

   毎週1回書き続け今回で千四百回を数えます。我ながらよくも続いてきたなあ、と思います。食べることも、農の暮らしのことも交えてのつたない語りを続けてきました。果たして、伝わっているのかな?とかいつまで続くのかな?もうやめてもいいかな?などと思うこともありましたが、時々読者?の方から感想を戴き、そのおかげでここまで続けられたと思っています。

 前述の講演のことですが、食と命の教室に参加している娘さんが気象変動の講演会をたった一人で企画したのです。ドイツに住む日本人の青年が成田まできてくれるからと言うのです。

 スエーデンのグレタさんが地球の温暖化問題でストを始めて、世界中に温暖化阻止を呼びかけていますが、ドイツ在住の谷口さんという青年もドイツで環境保全活動をしていたのですが、故国の日本でも訴えたいと帰国し講演活動をしています。

 彼女は「私が農業と環境問題に近づいたのは、去年7月の西日本豪雨から。友人が被災した岡山県真備町。家が流されかけたんです。あの時何もできない自分が歯がゆくて地球温暖化をなんとかしなきゃと思いました。」と。

 そしてドイツ在住の谷口さんとつながりができ、講演会をしようと立ち上がったのでした。ドイツでは若者が数多く参加し、学校ストで高校生や大学生が参加しています。

 谷口さんの講演で、学校に行かず環境問題が緊急の課題だと集まった学生達に先生や親達が、「学校に行きなさい」と声をかけた事に対し「未来がなくなろうとしているのに学校に行くなんて」という参加青年達の返答が一理あると感じてしまいました。

 偏差値がどうのこうのと言ってる場合ではないのです。今ある課題を解決に導かなくては・・・・・そんな講演でした。

                    おかげさま農場・高柳功