(産地の声)vol.1421 2019.11.27
雨空が続きます。梅雨の季節のようです。晴れたらやろうと思っている仕事ができません。
ハウスの野菜はまだ仕事ができるからいいのですが、露地野菜は悲惨です。畑はぐちゃぐちゃで入る度に泥が付き扱いが容易でありません。
通常当農場の野菜は、洗いなしの畑で採れたままをお届けしていますが、仕方なく、簡単ですが水洗いをしなければ扱いできないので一部洗ってあります。ご了承願います。
また、前にも書きましたが台風などの風水害があると何故か害虫が発生します。たぶん自然の猛威で葉が落ちたり痛めつけられたりで、食べるものがなくなるせいなのか、栽培作物に虫たちがよってくるようです。
ほうれん草や小松菜、小カブなどひどかったのですが、出荷が始まったハウスで作るサニーレタスにもヨトウムシを中心とする雑多な虫が大量に取り付いています。一株ごとに葉の間を見て確認しては虫を取り除いているのですが、ひどいのは5匹も6匹も葉の中に潜んでいます。
ここまでの虫の発生は今まで経験がありません。他に食べるものがないから(暴風雨の影響で)一斉に飛び込まれた!と思ってしまうほどです。
一方、この天候で次の野菜達の生育は進まず、「虫に食われるだけでは目も当てられない」などと話しています。
話変わって、23日は天皇陛下の大嘗祭が執り行われました。
通年は、新嘗祭というお祭りでが、今年は特別に新天皇即位ということで国家的行事となって大嘗祭(おおなめまつり)になりました。
解説によると、新嘗祭(にいなめさい)は古くからの国家の重要な行事であり「瑞穂の国」の祭祀を司る最高責任者である大王(おおきみ、天皇)が国民を代表して、農作物の恵みに感謝する式典となっています。
「新嘗」とはその年収穫された新しい穀物のことです。まず神様に新穀を奉納して、その次にまず最初に天皇が実際に食します。
私達も、実際2.30年前まではこの日まで新穀を戴きませんでした。新穀=新米は年を越して食べることが当たり前だった時代がありました。
今の日本を思うと「五穀豊穣」に関心を持っているのか、「恵みに感謝する心」があるのか、疑問に思ってしまう感があります。
おかげさま農場・高柳功