(産地の声)vol.1443 2020.5.6
昨日5日は立夏で、暦の上では昨日から夏です。昨日と違って今日は肌寒い日でしたが、朝の内は雨も降らず、次の代掻き準備で、ガソリンを持って、ポンプに呼び水を入れ、スターターを引いたら一発でかかり順調に水が出ました。
が、午後は雨模様です。昨晩の予報では夕方から雨だったはずですが、お昼前から雨。予定では田植えの合間を縫って植え付けを予定してたのですが、カボチャやスイカは植えられず、雨よけのハウスにナスだけを植えました。
また明日から代掻きに入ります。全国的には連休と言うことですが、私どもに連休はありません。というよりここのところ休みなく働きずくめです。
苗が育っているので一日も早く植え付けを済ませたいのです。
長野にいる孫達からファクス手紙が届きました。「コロナウイルス騒ぎで草取りをしたり庭先でバーベキューをしたりして暇をつぶしています!」「農業は大変だろうけど頑張って!」などと。
トイレ読書で40年前の生物学の本を読んだりしてますが、改めて生物学に学ぶところ多し、です。今、都市がコロナ禍になっていますが、その生物学の本には、動物の数という項目があって、個体の数が増えすぎて密集状態になると伝染病が広まりやすくなるという。
例を挙げれば、農作物の病害、家畜や養殖魚が伝染病にかかりやすくなること(同種の個体だけでかつ密集してる状態といえる)、人間社会での悪疫(中世のペストや天然痘、近世のインフルエンザ)の大流行なども本質的には同じことと言えよう、と書かれています。そう見ると東京や大阪など人口密集地帯が感染拡大するのはそういうことか、と思ったりします。
人間社会のありようが問われているのかも知れません。人間も自然生態系の一員であって、他の生き物と変わらないという一面を忘れてはならないようにも思います。
人間も動物である以上密集の影響から逃れきっていない。栄養不良と言うことはないにしても密集はストレスを生む。密集が体の働きに及ぼす影響が十分に判明していないだけに、今後注意を要する問題が出てこないとは言えない、と結んでいます。昨日は親子7人で遊びに来たいというので田んぼで遊んでもらいました。我が家のスタッフを入れて11人で田舎料理での食事。これって密ですよね。 おかげさま農場・高柳功