(産地の声)vol.1456 2020.8.5
ようやく梅雨開けとなりましたが、早速の真夏日です。長い間太陽が出ず、かつ雨続きの過湿状態の中で、野菜たちは育たず、中には枯れてしまったものもあります。
キュウリやなすなど夏野菜は日照不足だととれません。成育が鈍化するのです。そして過湿日照不足によって病気や虫が蔓延しやすくなります。収量不足になっています。
今市場では野菜の高騰が伝えられています。と言って農家の収入が増えるわけでもありません。価格が2倍になったとしても半分しか採れなければ変わらないわけです。
おかげさま農場の仲間たちは市場で2倍3倍と高騰していたとしても、同じく例年並みに皆さんにお届けしています。農家の仲間たちも市場に出せば、と言う気持ちを持つこともあろうのに、よく協力をしてくれています。そうしたことを皆さんもわかっていただきたいと思うのです。
夏野菜だけでなく、ニンジンやジャガイモなども市場では例年の数倍の価格になっているという話も聞きます。それだけ品物が逼迫しているのでしょう。
8月になって夏日が始まりましたが、水稲の方は一斉に穂が出始め、早いものは頭を垂れています。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言うことわざがありますが人間の方はいかがなものでしょうか。
私の今日は、お寺さんでのお施餓鬼会のおつとめでした。お盆を迎えての先祖供養です。毎年8月5日の催しで檀家の皆さんが供養に訪れます。私は役員ですのでお迎え接待します。
今年はコロナ騒ぎで参加者は少なかったので、お寺の屋根が雨漏りするからというので屋根に上りました。北側に山を抱いているので、雨樋に落ち葉がたんまりと溜まっていました。急遽箒や棒きれで掃除をすることになり雨樋の修理をすることになってしまいました。
住職との語りですが、近年仏教が語られなくなってしまっていることが、「誰でもいいから殺してみたかった」などと言う輩が出てきたのではないか。私たちの命は自分のものであって自分のものではない。大地自然に生かされているということを失念した人間たちになってしまったのではないか。などと。
仏教の五戒「不殺生」「不偸盗」「不邪淫」「不悪口」「不飲酒」 合唱
おかげさま農場・高柳功