(産地の声)vol.1458 2020.8.19
猛暑が続いています。野菜たちも限界なのか、なくなりつつあります。ニンジンもジャガイモも残り少なく、夏野菜であるナスやキュウリ、トマトなども瀕死の状態に近いです。
当農場では年間を通していつでも10品程度は確保してきたのですが、品切れになるかも知れません。
太陽の日照りでしおれ始めたナスやキュウリ、ゴーヤなどホースをひっぱりだして、どんな形でもいいからと水をかけています。水道のないところは大きな500Lタンクに水を汲みトラックで運んで水かけしてますが、大きな畑ではちょろちょろ水のようなものです。
以前研究者に聞いたことでは、10アールの水田で一日に蒸散する量は5トンと聞いたことがあります。数十年前のことですが気温が30度前後でそうだというのですから今の時代は40度に届きそうな気温なのでそれ以上の蒸散の恐れがあります。
畑のあちこちで潅水作業が続いていますが、問題は潅水設備のない畑です。ただただ見守る以外ありません。週間予報では土、日曜日あたりで一雨ありそうなので期待したいのですが、案外はずれるかも知れません。一雨ほしい!!!
一方、早くもムラの田んぼの稲刈りが始まりました。私は遅い田植えなのであと2週間くらいは先ですが、従兄弟の田んぼにはコンバインが走り回っています。
無農薬栽培の田んぼはどうしても雑草が茂ります。今当家には大学生など4人が農的体験として来てますが、みんなに草取りをしてもらっています。稲より大きくなってしまった草が目立ち刈り取りの障害になるので長靴を履いて稲をかき分けて取ってもらっています。
猛暑の中なので夕方近くに始めるようにしているのですが、この暑さなので心配です。と言っても本人たちは案外平気で「面白いです!」などと言ってくれるのですが、やはり心配です。
冒頭に述べたように今月末から9月にかけて野菜不足が懸念されます。天候は制御できません。
コロナ騒ぎも収まりませんが、何とか生き抜かなければなりません。コロナウイルスや熱中症など乗り越えましょう!<困難は乗り越えるためにある>と50年近く前に教えられたことを思い出します。
おかげさま農場・高柳功