(産地の声)vol.1489 2021.4.14
わがムラの田植えがとうとう始まってしまいました。私はと言うと未だに暗渠仕事という事前の仕事をしているというのに、と言う状態です。
私が農業を始めた頃は5月の連休頃が田植えの盛りだったのですが、毎年早くなってきてここ2.30年で1ヶ月も早くなったのです。毎年一番遅い田植えをするのが我が家なのです。
私のつくる田んぼは50枚ほどありそのうち10枚くらいは深いところのある田んぼで、危ないところはよけて耕作しているのですが、毎年4.5回は深みにはまります。代掻きの時に、そして田植えの時に。いくらかでも植えようと欲が出てしまい、結果として埋まってしまうのです。
そんなときは、もう一台のトラクターを持ってきて、ワイヤーで引き上げます。ロープ程度では切れてしまいます。それで間に合わないときはより大型の重機を頼んで引き上げます。
先週、教室に参加する男性が来て田んぼに案内したのですが、「こんな田んぼが50ヶ所もあるんですか。大変ですねえ。」と慰めてくれましたが、うなずくのみです。
畑の方もキュウリやトマトナスが育苗ハウスですくすくと育って植え付けを待っています。娘が「植えてしまおー!」と言うので、キュウリは植えてしまいました。
連れ合いがいろいろ蒔きたいと、いくつもの種を買ってしまい、早速蒔いたようです。インゲンマメ、空心菜、ゴーヤ、モロヘイヤ、エゴマ、ハーブ類、アスパラガス等々あり、キャベツやサニーレタス、ブロッコリーなども植えてあると言うのにやりきれるだろうか、ハラハラします。
農家というのは、いろいろつくりたくなるものです。種を見ているとあれもこれもと手を出したくなるのです。あまりやり過ぎてゴチャゴチャになってしまうこともありますが、さがなのでしょうか。楽しみにしている所もあり、なるようになると思うしかありません。
すでにタマネギや空豆、三月豆などが育っているというのに、です。
おまかせセットの宅配も端境期で今週から7品となってしまいます、夏野菜ができるまで少々我慢してください。
おかげさま農場・高柳功