(産地の声)vol.1578 一農家のつぶやき。 2023.1.18
今の季節は一年のうちで最も寒い時だ。日本の暦とも言われる24節気で言えば1月4日が小寒(寒の入り)、20日が大寒で、立春で寒が明けることになる。
これから今冬最高の寒さになると予報されているがここ2.3日だけでも相当寒さが続いていて、外に出るのが億劫になる。風でも吹いていたらなおさらだ。
早朝の畑はほうれん草も麦も真っ白に霜化粧になっている。こうなったら午前中の収穫はできない。毎年書いていることだが、朝は野菜そのものが凍り付いているので収穫ができない。
無理して凍り付いたまま収穫すると溶けてしまうし、食べるにしてもガリガリになって食べられたものでない。なので太陽がでて気温が上がって生き返った姿になったところで収穫となる。その寒さで生きる野菜は格別に美味しい。防寒服を着て作業場に持ち帰り、泥を落とし枯れ葉を取り除き、整える。
雨でも降ると野菜が泥まみれになってしまうので、なるべく泥がつかないようにするのだが、どうしようもない場合もある。なので少々の見た目は我慢してほしいのだ。仕事してる方はもっと大変なのです。
今夜は久しぶりに歌った。ブルーハーツの「青空」「情熱のバラ」、中島みゆきの「糸」そして「時代」、ジブリの「君を乗せて」「ルージュの伝言」「カントリーロード」「いつも何度でも」「飛行機雲」などもいい歌だ。冬だから「冬の星座」などもいい。ギターは中学校から弾き始め途中少し休んでいたけどギター片手に連れ合いと歌う。
そして今晩は、歌仲間で田舎バンドを結成していて新年会を兼ねての歌会だった。各自、食べ物を持ち寄って食事会をしながら、新年の挨拶を交わし、少しは近況を語り合ったが、結局、歌が始まりギター、ジャンベ、三線、オカリナ、リーダーなど奏で、始まるのだった。
いい加減な集まりなので勝手に歌い始めて仲間が一緒に歌う。リーダーなどはいなくて、歌い始めると時には3時間も4時間も歌い続ける。気がついたら12時を過ぎてしまった、なんてことがよくある。歌好きなのだ。
食は命だけれど、それだけではない。うたは人の心をいやしてくれる。健康の秘訣はストレスをためないこととも言われる。
来る者は拒まず、去る者は追わずの信条なのでその気になったら一緒に歌いましょう。
おかげさま農場・高柳功