(産地の声)vol.1593 一農家のつぶやき。 2023.5.3
今日は憲法記念日。戦争をしない国、基本的人権の保障される国のままでいい。
TVでは、コロナ解禁もあって日本中がお出かけの状態になっているようだ。9連休となって空港や高速道の混み具合がすごいらしい。
当方は田んぼで代掻きや水入れなど野良仕事の真っ最中だ。我々農家は、一年で最も忙しい時期で、連休はない。これまでもないし、これからもないだろう。
昔、そんな話の中で奈良薬師寺の管長さんが語っていたことを想い出す。年末年始に出かける人は何千万人も出かけるというが、曰く「私らお寺さん務めは年末年始は大忙しで出かけたことはない」と。ああ俺たち農家の連休休みのないのと同じだな、と思ったこと。
お出かけ出来る人は、列車や飛行機の駅員さんや空港、お店屋など休まず働いている人、迎えてくれる人がいるからこそ、と言うことを忘れないでほしい、と語っていたが、そうした人のおかげで連休を楽しめる。
連休中にもかかわらず、明日、宅配野菜のおまかせセットが発送される。新タマネギが入るけど、届いたらポリ袋から取り出してほしい。タマネギは呼吸が激しく取り扱いには普通ネットを使う。ネットが間に合わなかった!
ポリ袋のままでは痛みが出てしまうので、すぐ食べない時は、取り出してそのまま冷蔵庫に入れてほしい。
今週の野菜でその他のものは、袋物はそのまま冷蔵庫で、白菜、キャベツなどはラップにくるんで冷蔵庫へ。すぐに食べる場合は、そのまま調理して食べて下さい。
今時の野菜は気温が高くなり傷みがでやすいので取り扱い注意!
5月の6日は早くも立夏で、暦の上では季節は夏になる。近年の気候は温暖化で夏日から猛暑日へと一段と気温上昇の傾向が続いている。異常気象の波が来なければいいと願っているが、個人のレベルでは対処できない。
人新世の時代に入りどうなるか。常々、テクノロジーに頼るのは限界の感じがする。と言うより人間が何とかできると考えること自体が傲慢ではないのか。むしろそのテクノロジーが地球環境を損ねる方向へ進んでしまうのではないのか。懸念するのだが、どうだろうか。
既に、熱中症の患者が出始めたという報道があったが、テクノロジーが人間に刃を向け始めたのではないかと思ってしまう。考えすぎかな?
おかげさま農場・高柳功