猛暑だけど

(産地の声)vol.1609 一農家のつぶやき。         2023.8.23

 毎日猛暑が続いています。連れ合いが言うには、外の温暖系が40度を超したよと言う。暑いわけだ。

 猛暑ばかり問題にするが、雨の少なさの方が問題だ。新潟県では、川が枯渇し稲が枯れ始めているという。川からの取水もできなくて、これでは、来年の作付け準備もできない、と嘆いている。

 

 この千葉も新潟ほどではないが、7月以来まとまった雨がない。私の田んぼも所によって水不足となって、実を結ばないところが出てしまっている。

 九州や四国などの西南日本、そして秋田や岩手など東北地方には記録的な雨が降っているというのになんと言うことだろう。東京の水瓶であるダムも水不足が伝えられている。

 このアンバランスな気候も温暖化の表れと言うことなのか。だとすれば、どういう対策を取ればいいというのか。日本だけでなく、世界中が、豪雨や干ばつの影響が年ごとに大きくなってきているように感ずる。

 人造の環境の最たる所は東京であろう。人間の手の入らないところは多摩地区の一部くらいか。人間が集まりすぎて、1千4百万人の人が一斉にクーラーを使う。使わないと熱中症になってしまうからと言うが、エネルギー消費から見ると悪循環極まりないと思うのは考えすぎなのだろうか。

 既に明治時代から平均2度以上に温暖化?している上に、上積みする行為とも言えるのではないか。冷房のために使われるエネルギーは、そのまま環境中に放出され、さらに温暖化を加速させる。

 言い方を変えれば人間の命を守るために、さらに人間の命を守れない環境を作り出すとも言えるのではないか。

 水、空気、食べ物は都市では再生できない。

 便利よりも、木の下で涼み持続性のある自然環境で暮らすようにしたらいいのに、と思うのは夢なのか、などと思う。

 稲刈りが始まった。稲刈りの準備も結構大変で、我が家も籾運びのタンクを軽トラックに積み込んだ。

 野菜達も夏野菜が終了しつつ、端境期に入ったので皆さんには不自由をかけると思いますが、ご理解を願います。

                      おかげさま農場・高柳功