(産地の声)vol.1615 一農家のつぶやき。 2023.10.4
10月になりようやく秋らしくなってきた感じだ。
あと1回の稲刈りが残っているが、先週も書いた外来種の雑草退治の仕事が先だ。もち米種なので少し遅くなるくらいならいいのだが、8月からの連続雑草退治が続いて体力の消耗を感じる。
稲刈りもそうだが、9月上旬に蒔いた大根の間引き、元寄せの時期になってきたので、一旦田んぼから離れ、間引きをした。ところがである。
今年は、虫の発生がすごく、ヨトウムシから、黒い虫、茶色の芯喰い虫が大発生!
2.3ミリの小さな虫がまだ幼い大根の中心に巣くっていた。芯喰い虫とはよく言ったもので、大根の芯=成長点に潜り込んで食べてしまうのだ。
これでは大根はたまったものではない。一株一株よく見て、虫を見つけては潰すのだが、なにせ小さすぎるので手袋などやっていたらつまめない。
大根も小さい柔らかい芯葉なので上手にやらないと虫を捕ったつもりで、成長点をつまんでしまうことがままある。
仲間に聞いたら、同じく虫害がひどく蒔き直しをしたという。早くから虫が出ていたらしく欠株が目立つ。雑草の繁茂と虫の大発生は連動しているかのようだ。
欠株が多く、おそらく収穫できるのは半分以下になってしまうのではないか。
今の季節は夏野菜が終わりに近づいて、極端に野菜が少なくなっている。いわゆる端境期!
次の秋冬野菜が生育途中なので出荷できる野菜が少なくなって、お客さんには申し訳ない状況なのです。。。
おかげさま農場・高柳功