(産地の声)vol.1628 一農家のつぶやき。 2024.1.3
今年の元旦、能登半島沖の大地震の報が2024年の始まりとなってしまった。
被災地の能登半島には息子の嫁さんのお母さんがいる。原発もある志賀町という地で、しかも震度7という報道だった。
連絡を取り合ったところ、家財類は散乱したが家は倒壊を免れた。本人とも連絡が取れた、と言う嫁さんの話でひとまず安心したが、電気や水道、暖房など生活ラインが心配だ。
日頃私たちは、昨日までの生活がこれからも続くと思って暮らしているが、天変地変がいつ起こるか分からないまま生きている。
近年の日本列島は、北海道から南の島々まで、地震のない日はないほどの国に住んでいることを忘れてはならないのではないかと思う。
最近の養老孟司さんの対談本の中で、地震学者の尾池和夫さん(元京都大学総長)は、かねてより2038年に南海トラフ巨大地震が発生する、と訴え続けている、と書かれていた。南海トラフ巨大地震はマグニチュード9を超すと言われる。あと15年しかない。
地震や火山活動は大まかな予測はできても、その時は予測なく突然来るのだ。
どう備えるか、考えさせられる新年の出来事であり、現在進行中の出来事だ。今も余震が続いていている。
ライフラインの維持ができるかが課題だ。息子の嫁さんには、できることは何でもするからよく連絡を取ってよ!との話で終わっているが、心配だけが残る。
当農場のお客さんには近県でもあるためか野菜やお米も届けられるが、現地の宅配業者は、宅配を引き受けられないと言う状況らしい。
どんな事情であれ生き抜くことが大事。頑張ってほしい。
本年もよろしくお願いします。と言い続けられるような時代が続くよう、願う。
おかげさま農場・高柳功