(産地の声)vol.1629 一農家のつぶやき。 2024.1.10
引き続き、能登の地では地震が収まらない。時間がたつにつれて被害の状況が明らかになっている。亡くなった方も増え行方不明の方もまだ多く、またそれを捜索する皆さんに頭が下がる。
のんきなことを書いてはいられない気がする。報道では、食べ物も現地に届いていると言うが、賞味期限切れのものなどが集まって、ゴミにしなければならないようなものまで届いているという。
昨日の報道でも、トラックで届いたものが2019年のもので、困っているという報道があった。何ということだろう。善意が悪意に思えてしまう。
そうでなくとも現地の避難者の皆さんは、希望も見通しも見えない中なのに。
雪が降り気温も低下し、懸命に生きようとしている人たちに心ない行為だ。
私たちも厳冬の中、畑に出て野菜を収穫し、荷つくりをしているが、それが平生の仕事として出来るだけまだいい。
今は、一年のうちで最も寒い季節だが、春に向けての仕事が始まっている。田んぼの排水路の掃除、寒中の耕耘、田んぼの準備など。
当地はサツマイモの産地だが、早い人は苗作りに入っている。また春人参の種まきに向けて畑作りも始まった。
私たちは農家だから、ひたすらと言うか、愚直に野菜やお米を育ててゆくしかあるまい。
今年も昨年のように種を蒔き、自らの生活を支えてゆき、できることを応援してゆく、そんなことを思う。
寒さが厳しくなっています。被災地はもちろんですが、当農場のお客さんにとっても、命は大事です。しっかり食べて寒さに負けぬ体をつくりましょう!
おかげさま農場・高柳功