雨が降らないように

(産地の声)vol.1662 一老農のつぶやき           2024.8.28

 8月もあと3日。稲刈りを始めたい。

 お客さんからは、お米ないの?とたびたび問われ、焦っているところ。

 

 いつもなら余裕があるのに、今年はどういうわけか残りがなくなってしまった。娘に聞くと、「早くからいつもの年より注文が多かったみたい!」6、7月あたりから注文が少しずつ増えていたようだ。

 何故だろう?市中のことなら、政府の備蓄米があるのだからスーパーから無くなるはずがないのに、と思う。戦争準備の備蓄のためなどと言うSNSの投稿を見ると不気味 な感じがする。

 また国民はまったく関心を示さなかったようだが、いつの間にか<食糧困難事態対策法>なんて法律もできてしまった。政府が農家に作付け命令を出せる法律ができたのだ。指示に従わない場合は、氏名の公表、罰金もあるという。

 物騒な話はそれくらいにして、待っているお客さんもいるので刈り始めようと思ったら、台風10号の来襲だ。今日も直売所で「お米ないですか?」とお客さんに言われたので、「あと1週間以内には確保します!」と応えたのだが、、、、。

 うちで帰ってTVの天気予報を見たら、なんと9月2日迄傘マークがついているではないか。成田予報では、明日夕方まで曇り、18時頃に傘マーク。なので娘に「出荷が済み次第稲刈りをしよう!」と段取りしたが、どうなるか。

 連れ合いが、般若心経を唱えている。明日は稲刈りが終わるまで雨が降らぬように、と。祈りは大切だ。一緒に祈ってほしい。同時に九州や四国の農家の皆さんも極力被害が及ばないように願う。

 台風も大変だが、夏野菜も危ない。酷暑の夏が続き野菜達もまいっている。同時に季節の端境期とも重なり、野菜が極端に品薄になっている。

 そんなところに台風が来て、暴風雨の嵐が来たらどうなるか。

 お米がなくなり、野菜がなくなってきたら人間の生存が危うくなるではないか。

明日稲刈りの準備のため、周囲の片付けや、雑草刈りやら忙しく立ち回った。

 いくらか猛暑が引いてきたとはいえ、30℃以上の気温の中で動くと汗が吹き出し、下着から上着までびしょ濡れになる。そしてホコリまみれの身体なので、シャワーを浴びて着替えないと部屋に入れない。

 そして今、このつぶやきを書いている。皆さんも明日の稲刈りが終わる迄、雨が降らぬよう祈ってください。お願いします。

                      おかげさま農場・高柳功